国民年金と厚生年金

国民年金と厚生年金についてご説明します。

◆従来の公的年金制度は、職業別に、自営業者などを対象とした国民年金制度、民間サラリーマンを対象とした厚生年金保険、公務員などを対象とした共済組合がありましたが、その制度が、それぞれ独立体として分立していました。

◆この分立制度が、時代と共に就業構造・産業構造の変化によって、財政基盤が不安定になったことと、加入しているそれぞれの制度により、給付や負担に不公平感が生じ始めました。

◆その対策として、1985年(昭和60年)の改正により、全国民共通で、全国民で支える基礎年金制度が導入され、根底(1階部分)に各制度共通の基礎年金を据え置き、それに上乗せして、厚生年金や共済組合独自の報酬比例年金分(2階部分)を支給するという2階建て制度に再編成されました。この改正により1階部分では、すべての制度が共通化されたということになります。

◆その他、サラリーマンのより豊かな老後を保障する制度として厚生年金基金(3階部分)があり、また、自営業者等に対し基礎年金の上乗せ年金を支給する制度として、国民年金基金(2階部分)があります。

国民年金と厚生年金が異なる内容

(1)加入する方の職業が異なります。
国民年金は自営業者、漁農業者等が加入、厚生年金は民間のサラリーマン等が加入します。

(2)保険料の算出方法が異なります。
国民年金の保険料は、一律月14,410円ですが、厚生年金は、月収の14.996%(労使で折半する)で算出した金額を保険料とします。(2008年度)

(3)保険料の納付の仕方が異なります。
国民年金保険料の納付は、各自が直接支払いますが、厚生年金の保険料は、各人の給料から半分を天引し、残りの半分を事業主が負担し、事業主がまとめて代行納付します。

(4)保険料の納付期間が異なります。
国民年金の納付期間は、20歳以上60歳未満ですが、厚生年金は、会社に在職している間(70歳まで)は納付可能です。

(5)受給できる年金が異なります。
国民年金は、老齢基礎年金を受け取れますが、厚生年金は、老齢基礎年金と老齢厚生年金を受け取れます。

(6)受給できる納付期間の特約事項が異なります。
国民年金は、保険料納付期間が25年以上であれば、その資格を得られますが、厚生年金も、原則的に納付期間が25年以上必要ですが、旧年金制度の経過措置として、厚生年金保険の加入期間が15年以上ある中高齢者に期間短縮の特例が認められています。

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posted by nenkin1321 at 22:54 | Comment(0) | 国民年金厚生年金
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